節税でかえってお金が減るケース

節税をすると、しなかった場合よりお金が減ってしまうことがあります。

 

なぜ節税でお金が減るのでしょうか?

たとえば下記のようなケース

今期の利益・・・500万円

対策として・・・500万円の車を決算月に購入

 

500万-500万=0円で税金も0 こう考えて車を買ったのだと思います。

 

実際はどれくらい法人税が減ると思いますか?

 

2万円くらいです

 

こうなる原因として、減価償却という仕組みがあるのですが省略します。

重要なのは

払ったお金500万、減った税金2万=498万円もお金が減っています。

 

節税には、お金がかかるものと、かからないものがある

節税は次の2種類があります

①お金がかかるもの

②お金がかからないもの

 

①の具体例

  • 備品を買う(ボールペンやコピー用紙など)
  • 資産を買う(車の購入など)
  • 保険に入る
  • 仕事用の接待で交際費を使う

いずれも、払ったお金以上に税金が減ることはありません。

 

②の具体例

  • 未払経費の計上
  • 決算月の変更
  • 不要在庫の処分

これらはお金を払わずに節税できますが、毎年活用できるわけではありません。

 

他にも色々な手法があるのですが、ここで詳しく書いてもわかりづらいですし会社様の状況によって効果があったりなかったりもします。

 

ここで私がお伝えしたいのは節税の方法というよりも、節税は手段で目的ではない。ということです。

目的とは事業の発展や従業員の満足、顧客の満足ですが、いずれもお金がかかります。

「手段である節税のためにお金を使ってしまい、必要な設備投資や人材確保にお金が回らない」

こういうことが無いよう、節税をするとお金が減ることがあるをぜひ頭の片隅に置いておいて下さい。