消費税はいくら払うの?

法人の税金で滞納が多いのは消費税です。

赤字でも納税することがよくありますので、決算で納税資金が不足するからです。

その対策は、だいたいでいいので「いくら払うか把握しておく」ことです。

では、どうやって把握すればいいのでしょうか?

 

業種と売上で税額がわかる

前提として、消費税の計算が簡易方式でなければなりません。

※簡易方式については「消費税 簡易 原則」で検索してみて下さい。

 

それでは税額の計算式です。

売上×10/110×業種ごとの割合

 

軽減税率(飲食店のテイクアウト売上)などは税率が8%ですので次の計算式です。

売上×8/108×業種ごとの割合

 

業種ごとの割合は以下のとおりです。

区分はおおまかな目安だと思って下さい。

 

卸売業 10%
小売業 20%
製造業、建設業など 30%
飲食店など 40%
サービス業 50%
不動産業 60%

※令和4年4月現在の区分

 

 

税額の具体例

例えば雑貨の小売業をしていて4月の売上が110万円だった場合

110万円×10/110×20%=2万円

この計算式が細かくて面倒という方は

110万円×2%=2.2万円 でもいいです。

つまり税込み売上の2%は自分のお金ではないという認識です。

 

あくまで概算ですし、少し多めに把握しておいた方が納税時に焦りません。

 

できれば納税金の積立を

税額を把握したら、次に重要なのは資金の準備です。

できれば税金用の銀行口座を作って、そこに計算した税額を預金しておくとベストです。

それが無理でも、税額が頭の片隅にあるだけでもかなり違います。

 

もっと詳しく相談したい方はお気軽にご連絡下さい。