こんにちは税理士の清水です
節税をしない節税、というと少し語弊があるかも知れません。
別の言い方をしますと、節税をしない方がお金の節約になる場合があります。ということです。
特に、「今年は調子良かったから、決算前に何か買って節税するか」と考えている方へ、少し待った方がいいかも知れませんよという内容です。
節税と言っても、お金がかかるのとそうでないのがあるのを知っていましたか?
今回はお金がかかるほう、たとえば決算前にこんなことをすることです。なかにはそもそも全く節税にならないものもあります。
「商品をたくさん仕入れる」
仕入れは経費ですから気持ちはわかりますが、在庫が増えるだけで全く節税になりません。
「車を買う」
車は何年かに分けて経費にします。しかも月割計算しますから決算前に買ってもほとんど節税になりません。
「保険に入る」
個人事業の場合、生命保険や医療保険に入っても最大で「12万円×税率」しか節税できません。
法人はもっと経費になりますが、払った金額以上に税金が安くなることは決してありません。
できませんのオンパレードで大変申し訳ありません。ただ、実際よくある話なのです。
そして共通しているのは、10万円の経費を使って、10万円以上の税金が減ることはないということです。
利益でなく、必要性で判断します。結果、節税がついてくることもあります。
必要がなければ、税金を払ってしまった方が無理な節税をするより手元にお金が残ります。
あなたが事業を始めたのは、やりがいであったり人の役に立つためであったり、ポジティブな理由があると思います。
お金のためというと、ネガティブな感じがしなくもないですけど事業をやっているのですからお金を増やしたいのは当たり前です。何も後ろめたいことはありません。
節税にとらわれすぎず、お金を残す・増やすことに集中するのが大事です。
経費を使うタイミング、個人と法人の税率の差、貯金を経費する、こういった方法で無理なお金を使うことなく節税できることがあります。
人によって状況が違いますので、効果はそれぞれです。
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