法人化すると個人事業の借入金はどうなるか

法人化をすると個人事業のときの借入金はどうなるのでしょうか?

個人のときの借入金は法人が引き継ぎます

たとえば・・

 

2020年 個人事業で起業、事業資金300万円を借入

2022年 法人化 個人の借入残高250万円

 

この場合、法人が個人の借入金250万を引き継ぎます。

 

引き継ぐってどういう意味?

「引き継ぐ」というのは借入金の名義を個人から法人に変更することです。これによって、個人は返済しなくてよくなり、法人が返済を続けます。

これは借入をしている金融機関で手続きをします。

個人で返済しなくていい」ということで得をしたようにも思えますが、法人で返済を続けますので同じです。

むしろ注意点があります。

 

法人が引き継いだ借入金の注意点

引き継いだ時に適切な対処をしないと「あなたが法人から借金していること」になります。

つまり

A銀行からの借入金を法人が引き継ぐ=返済する相手がA銀行から自分の法人に変わる

個人のときの借入金が消えるわけではないのです。

 

感覚的には「自分の会社だからそんなのいいじゃないか」だと思います。しかし、法人と社長は法律的に別人ですから厳密に扱われます。

先程の例ですと、250万円を法人に返さなければなりません。

 

法人への返済をしないor返済額を減らす方法

この状態を避ける方法があります。

それは

個人事業で使っていた事業用資産を法人に売る

 

事業用資産とは工具やパソコンなどですが、ある程度大きい金額で売却できるのは車です。

例えば個人事業で使っていた仕事用の車を250万円で法人に売れば、法人が引き継いだ借入250万円と相殺できます。

つまり法人への返済義務はなくなります。(売却額は車種や年式で変わります)

 

ただし法人に売却するには注意点もありますので、よろしければこちらも参考にして下さい。

関連記事:個人の車を法人名義にするときの注意点

 

よくわからない、もっと詳しく聞きたいといった場合はお気軽にご相談下さい。

 

 

 

 

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