群馬でIT業を起業する、注意すべきポイント

前橋・高崎の清水税理士事務所、代表税理士の清水一臣です。
小規模事業者や創業者専門の税務・会計「まるっと代行」で、群馬の小規模事業者や創業者を支援しています。
IT業と言っても多くの種類がありますが、共通して次のような方が多いイメージです。
- クラウド会計やAIなどツール関係に詳しい
- ツールを使って会計や税金の情報収集ができる
もちろんイメージ通りの方もいらっしゃると思いますが、弊社に相談に来られるのは「やはり税金や会計のことは、はっきりしたことがわからなくて不安」「調べたけれど、念のため専門家の意見も聞きたい」という方です。
そこでこのコラムでは、IT業界出身で多くのIT業をサポートしてきた税理士が、独立するにあたって不安をお持ちの方に向けて注意すべき点をお伝え致します。
IT業の種類
先ほどIT業には様々な種類があると書きましたが、具体的には次のような業種です。
- システム、ソフトウエア開発(SLER)
- ネットワーク関連
- サーバー関連
- ホームページ制作
- アフィリエイト
- SNSマーケティング
- フリーランスエンジニア
- システムコンサルタント
- WEBデザイン
- 動画制作、編集
また、業種だけでなく「仕事の請け負い方」にも種類があり、次の3パターンが挙げられます。
- エンドユーザーから仕事を直接請負う
- ①の会社から外注として仕事を請け負う
- ランサーズなどのサイトを利用して仕事を請け負う
業種にも仕事の請負い方のどちらにも共通して重要なことがあります。それは顧客が企業ということです。
これは次で解説すインボイスにも関係します。
※企業=事業を行っている法人や個人
注意点1インボイスに登録すべきか

独立して事業を開始し、顧客が企業の場合はインボイスに登録すべきかどうかという悩みが発生します。
インボイス制度が開始する前は、一定条件を満たせば開業から最長2年は消費税が免除されていました。ところがインボイス開始後はそうではなくなったのです。
まず、顧客と取引条件を確認や見積りをする際に「インボイスに登録していますか?」と聞かれる可能性があります。それに対して「登録していません」と回答すると条件が悪くなったり、取引先として選んで貰えない可能性すらあります。
「それならインボイスに登録しよう」と普通は思います。ところがインボイスに登録すると、かつては2年間免除だった消費税を独立1年目から納税することになるのです。
「顧客と円滑に取引をしたい、でも消費税の負担は大きい・・」このジレンマは簡単に解決できません。なぜなら、顧客や自身の状況でどの選択が良いかケースバイケースだからです。一人で悩まずに顧問税理士や、いなければ無料相談などを利用することをお勧めします。
インボイスについて詳しく知りたい方は、よろしければ過去コラムもご参照下さい。
注意点2法人か個人事業か
独立するにあたり、法人がいいか個人事業がいいか・・。
業種によっては法人しかできない事業もありますが、IT関連はそういった制約がありませんのでどちらを選ぶかは悩みどころです。
イメージとして「売上が多ければ法人、少なければ個人」が一般的に認識されているところだと思います。そのため、とりあえず個人ではじめて軌道に乗ってきたら法人化というパターンが多いと思います。
ただ、独立時点である程度の売上が見込まれる方や、法人の方が営業活動をしやすいという理由で最初から法人で始めるケースもあります。
それぞれ一長一短ありますので、メリットデメリットをまとめます。
法人
- メリット
- デメリット
・社会的信用が高く営業活動がしやすい
・個人に比べて、活用できる節税策が比較的多い
・帳簿作成や決算が複雑で、自分でする難易度が高い
・法人設立の費用がかかる
個人
- メリット
・登記の必要がなく、すぐに始められる
・帳簿作成や決算が法人よりはシンプルで、自分でできる可能性がある - デメリット
・営業活動をする際、法人より信用度が下がる
・法人より活用できる節税額が比較的少ない
注意点3融資を受けるかどうか
事業を開始するにあたって融資による資金調達は大きな検討課題ですが、IT業は大きな設備投資は必要ないことがほとんどです。また、最初から従業員を雇用して事業開始することも少ないです。自宅を事業所とすれば家賃などのランニングコストも少額で済みます。
設備投資もなくランニングコストも低額なIT業ですが、かと言って融資が全く不必要なわけではありません。
開業時点で見込まれる売上で生活費がカバーできない、又はこれから顧客開拓をするという場合は貯蓄を毎月取り崩すことになりますので融資で資金調達しないとそもそも生活が成り立ちません。
開業したばかりは売上が少なくても、説得力のあるビジネスプランを持っていれば開業資金として融資審査は通りやすいです。ただし、闇雲に多額の融資を受けても今度は返済負担が重くなります。重要なのは今後の見通しと必要な金額、そして借入タイミングの見極めです。急に資金が必要になったとき、融資を申し込んでから審査をして実際に資金が入金されるまで時間がかかりますので注意が必要です。
注意点4クラウド会計を利用するかどうか

IT業の方はシステム関係に強くクラウド会計を利用されている方も多いと思います。ところが、特に事業形態が法人の場合はなかなか活用しきれないケースもあります。これは、ITと会計のスキルは別物なので両立できない事も多いからです。
インターネットバンキングやカード明細からのデータ連携機能を使うにも、そもそも何が経費に該当するのかといった知識や初期設定で必要な多少の会計知識が人によってはハードルが高いのです。個人事業のときはクラウド会計を使って自分で会計業務をしていた方も、法人化すると対応できないケースがあります。
ただし、そこをクリアして問題なく使いこなせているという方はむしろ活用した方がいいのでクラウド会計が得意な税理士に依頼することをお勧めします。
もし会計や税務に不安があり、できれば丸投げしたいという方は税理士側が帳簿作成などを行う丸投げ対応可能な事務所をご検討下さい。
まとめ
- インボイス登録
- 法人か個人事業か
- 融資を受けるかどうか
- クラウド会計
・登録がないと取引条件が不利になる可能性あり
・登録すると初年度から消費税の納税負担が生じる
・法人は信用力や節税面で有利だが、設立費用や会計・決算の負担が大きい
・個人事業は始めやすく手続きが簡単だが、信用力や節税面で不利
・まずは売上の見込みで必要性を検討する
・融資を受ける場合には必要な金額と借入タイミングに注意
・ITに強くても会計知識が必要なため、十分に使いこなせない場合もある
・個人事業から法人化する場合、難易度のハードルがあがる
群馬県でIT業を始めるメリット
群馬県は首都圏に近く新幹線、在来線ともに複数路線があり高崎市には新幹線の駅があります。高速道路は関越道、上信越道、北関東道が通っており、前橋市、高崎市だけでなく多くの市町村にインターチェンジがあります。それでいて首都圏と比較して家賃などのコストはかなりの低額です。
IT業は取引先と離れていても仕事ができるので、普段はコストの低い群馬県を拠点として、必要なときには交通の便を活かして首都圏などの取引先に向かうというスタイルで事業をしている方もいます。
弊社では、会社設立時の各種相談から設立後の面倒な経理の「まるっと代行(丸投げ)」まで、小規模事業者様をトータルでサポートしております。
「税理士業=サービス業」をモットーに、専門用語を使わない親身な対応を心がけています。初回のご相談は無料ですので、会社設立でお悩みの方、既に設立して何からすればいいかわからない方はぜひお早めにお問い合わせください。社長様が本業に集中できる環境を全力でお手伝いいたします。
前橋・高崎で税理士をお探しなら、清水税理士事務所へ
群馬の前橋・高崎で小規模な会社様を全力でサポートするため、初回のご相談は無料で承っております。「こんなこと聞いてもいいのかな?」と思うようなことでも、お気軽にお問い合わせください。しつこい営業は一切いたしません。
執筆者紹介

税理士 清水 一臣しみず かずおみ
清水税理士事務所 代表
群馬県前橋市・高崎市を中心に活動する清水税理士事務所、代表税理士の清水一臣です。元営業マンの経験を活かし、社長ひとりや従業員数名の小規模な会社様の税務・会計を「まるっと代行」し、本業に集中できるようサポートしています。





